毛糸のカービィ


毛糸のカービィは2010年10月14日発売のwii専用ソフト。
ゲームの前半部分はグッドフィール(以下GF)が制作、終盤やその他色々をHAL研究所が制作。
元々GFが制作していた「毛糸のフラッフ」というゲームを任天堂社長から「カービィにしてみないか」と受けたためこうなった。
●このゲームではゲーム中に「ミス」というものが無い。敵にぶつかっても穴に落ちてもビーズを落とすというペナルティのみでそのステージの初めからというものはない。その他にもゲーム中ところどころでムービーが入るのだが絵本の読み聞かせの様なムービーになっており全体的に対象年齢が従来の作品よりも低く感じる。無論ゲームの難易度と面白さが比例することはないので問題は無いのだが一部強制スクロールのところやラスボスすらあっさり倒せるところはなんとも腑に落ちない。
●が、今の時代ゲームオーバーになっても「じゃあ最初からお願いします」なんてファミコン時代みたいなゲームはほとんどなく大抵1ステージクリアするごとにセーブができるので実際プレイにするとあまり気にならなかった。
●毛糸の世界観がすばらしく今までのカービィシリーズとは違う良さがある。画面はどちらも3面から。カービィシリーズでは鏡の世界や絵画の世界を探検したことはあるが実際はグラフィックは普通のカービィであったのに対し毛糸のカービィではカービィはもちろん世界がほとんど毛糸やフェルトで出来ている為非常に異世界を探検している感が増しているのが面白い。特にステージのギミック等例えば今まのシリーズなら2のカインスパークで暗闇を照らすところはそのまま3で使われ64ではボムスパークの電球になっていたりと似たり寄ったりの仕掛けが多かったが他社が制作+世界観もガラっと変わったことでかなり新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。
●物語終盤、毛糸になってしまったプププランドに戻るのだがここでかかるBGMを聞くと「ああ、プププランドに帰ってきたんだな」って思って少しノスタルジーな気分(?)になってしまう。この様な感覚はGFとHALの共同開発があって生まれたものなので私は毛糸のカービィをGFとHALの合作だとドヤ顔で言ってますね。
●デデデやメタナイトもでてきます。前述でアミーボ・アモーレが弱いと書いてますけどデデデとメタナイトを操る実力があるのにアミーボ・アモーレをあっさり倒せるのはやっぱり納得いきません。こういうところに作り込みの甘さを感じます。ちなみにメタナイトは割と強くこのゲームにHPやバイタリティがあれば割と苦戦を強いられると思います。
●このゲームではボス戦で一定以上ビーズを集めることで隠しステージに行けたり物語を進めることでミッションというミニゲーム的なものが遊べます。クリアだけなら難易度は難しくはないが開発スタッフの記録に挑戦するとなるとかなり難しくなりマリオカートのスタッフゴーストとタイムアタックしてる様な感じでとても楽しめました。しかしこのゲーム画面が切り替わるといちいちロードししかもそれが結構なストレスになるのが欠点。ミッションでリトライする度に読み込みが入るのは結構だるかった。

●総合的に見ると毛糸の世界やGF開発により今までのカービィとは違ったステージ構成がとても面白かった作品です。しかし難易度は低く高難易度のゲームを求めている人には合わないでしょう。逆にゲーム初心者にはおすすめですがプププランド以降のアレンジのBGMはカービィファンにこそ聞いてほしいもので…なかなか難しいものです。

今までとは違うカービィ、グッズ化でも毛糸らしさが全面に出されてる。
ワッペン風のキーホルダー。一つ250円と
食玩としては高いが出来はよくランダム封入
じゃないので欲しいのが手に入った。
お約束のグミ付きのカード。
いい加減このグミも食べ飽きたぞ。

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任天堂 社長が訊く『毛糸のカービィ』
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